美を求める女性にアピールする商品には、実際の機能はもちろんのこと、「キレイになれそう」というイメージも大切です。たとえば「美しい花のエキスに有用な成分がある」と聞けば、多くの女性たちが興味を抱いてくれるでしょう。今回ご紹介する“ハスの花エキス”は、そんなイメージと優れた機能をあわせ持つ有望な原料と言えます。
「泥中のハス」=「過酷な環境の中でも美しい花を咲かせる」ということわざがあるように、日々のメイクや、年中降りそそぐ紫外線、花粉や排気ガスなどにさらされながらも、「常に美しくいたい」と願っている女性達にピッタリの原料でもあります。
“ハスの花”に秘められていた作用とは?
ハスという植物自体は、古くからお茶や生薬などに加工されてきました。その作用も広く知られるところでしたが、それらの原料として利用されていたのは、主に実・葉・茎でした。花も中国や東南アジアにおいて伝統的に止血・沈静作用、あるいは皮膚疾患の治療などに用いられており、お茶や入浴剤などに加工されてはいましたが、さほどメジャーな原料ではなかったのです。
ところが、2016年に京都薬科大学の吉川雅之名誉教授らの研究によって、この”ハスの花”に新たな作用があることが判明したのです。それはまさに「泥中のハス」のことわざを象徴するかのような、「肌を美しく整える」作用。以下にその秘密を詳しく解説いたします。
アルブチンをしのぐほどの“ハスの花エキス”の肌への作用とは?
“ハスの花エキス”の主成分は、“ハス花アルカロイド”と呼ばれるアルカロイドの一種です。この“ハス花アルカロイド”に、メラニン生成酵素(チロシナーゼ)の産生を抑制する働きがあることが、吉川名誉教授らの研究によって発見されたのです。
まさに、美を志向する女性たちにピッタリの作用! さらに同種の有名成分の“アルブチン”と比べても、遜色ないどころか大幅に上回るという結果が得られたのです。
具体的には、アルブチンが同レベルの作用を発揮するために必要な分量が「174μM」だったのに対して、“ハスの花エキス”はわずか「2.4~13.7μM」という分量でした。
なお、この作用は一般的に「美白効果」と称されますが、薬機法の制約によって「メイクアップ効果(ファンデーションやコンシーラーで肌の色を明るく見せる・カバーする等)」以外での「美白効果」は謳えません。
ですが、配合した商品が『薬用化粧品(医薬部外品)』の認可を受けることができた場合は、「メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐ」等の表現ができます。ただしこの場合でも「既にできたシミ・ソバカスを消す/薄くする」といった表現はできませんのでご注意ください。
サプリメントや機能性食品にもオススメの“ハスの花エキス”
また、毒性はありませんので“ハスの花エキス”は食用にすることができます。そのためサプリメントや機能性食品の原料としてもオススメです。形状が“乾燥エキス粉末”ということもあり、女性に訴求力が高いスムージーやカプセル剤などにされるクライアント様が増えています。これらの商品をお考えの企業様はぜひご相談ください。
その他にも、様々なサプリメントや機能性食品への加工が考えられます。御社の既存商品への添加や、シリーズ商品の新たなラインナップに加えるという方法もございますので、ご企画やブランディングの段階からご相談をお受けいたします。
注目の新素材・ハスの花エキスで商機をつかむ!
このように、古くから多方面への有用性が認められていたハスですが、“ハスの花エキス”の抽出と商品化は、前述のように2016年でした。非常に新しく、かつ話題性のある素材ですので、類似商品が増える前の商品化をおすすめいたします。化粧品に、サプリメントに、機能性食品に。大きな商機を狙える原料ですので、ぜひご検討ください。
いろいろなモノを口に入れすぎて、最近では植物エキスの苦味も美味しく感じるようになりました。