IWASEコラム

クルエルティフリー(Cruelty-free)とは

化粧品等の製造や開発の過程で、
動物に残虐(cruelty)な手段がとられていない(free)もの
=動物実験がなされていないものを指します

EUでは、2004年に化粧品の完成品と、
原料およびその組み合わせのための動物実験が禁止されており
2018年には、動物実験を実施した化粧品の輸入・販売を禁止する法律が
アメリカ国内で初めてカリフォルニア州にて制定されました。

既に各国では、動物実験の禁止や
動物実験代替法 の積極的な導入の検討を始めており
また多くの化粧品企業で、動物実験の廃止が宣言されています。

動物実験の今後について

主要各国で「クルエルティフリーでない原料や化粧品販売の禁止」が
主流となってきている今、今後日本国内でも化粧品の動物実験の禁止、
あるいは廃止を前提としたうえでの動物実験代替試験法の
積極的な導入が求められるようになっていくと考えられます。

クルエルティフリー認証

クルエルティフリー認定を実施している
機関や団体をご紹介いたします。

Leaping Bunny Program

Cruelty Free International 

・英国
化粧品、日用品等が完成されるまでの全ての工程において
動物実験が実施されていないことを確認し、更新認定マークを付与しています。

Beauty Without Bunnies

PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)

・米国
知名度が高い団体の認証で、「動物実験なし」または
「動物実験なしでビーガン」として認定されると、
認証マークを使用できるようになります。

動物実験代替法について

世界各国で動物実験に対する法規制が進んでいる中、
日本の化粧品業界では、動物実験代替法の開発と評価に取組んでおります。
近年では、動物実験代替法の普及活動にも力を注ぎ、
行政及び学会等と連携しながら進んでいます。

日本動物実験代替法評価センター(JaCVAM)では、
行政試験法としての妥当性についての評価と、
それに必要なバリデーションを実施するとともに、
関連分野における国内及び、国際協力並びに国際対応に携わっています。
試験一覧はこちら

また、医薬品医療機器総合機構(PMDA)からは、
化粧品・医薬部外品の安全性評価に資するためのガイダンスとして、
動物実験代替法に関連する通達が出ています。
PMDAの関連について

BIOX事業部では、このような動物を用いない試験での
安全性試験を受託しております。


関心がある方は、当社営業担当もしくはこちらよりお問い合わせください。

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この記事を書いた人

元木 隆志

研究開発部

みなさま、こんにちは。
研究開発部、薬粧部を経てプロモーショングループで業務しておりましたが
7月1日より研究開発部に戻って手を動かしております。
最近、中国語を勉強し始めました。
好きな食べ物:「讃岐うどん」 好きな香粧品アイテム:「パウダーファンデーション」
みなさまのお力添えできれば幸いです。

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