IWASEコラム

フェムテック・フェムケアは、トレンドから常識へ。

耳慣れなかった『フェムテック』や『フェムケア』という言葉。
トレンドではなく、もっと身近で当たり前のことと捉えられるようになってきました。

今回は、もう一度これらの意味をおさらいし、女性特有の健康課題の中でも『更年期』に着目した
当社の新提案として、フェムケアサポート素材『サフラン』をご紹介します。

フェムテック(FemTech)とは?

「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」をかけ合わせた造語。
女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指しています。
2012年、ドイツの月経管理アプリ「Clue(クルー)」の誕生とともにフェムテックという言葉が生まれたと言われています。

フェムケア(Femcare)とは?

「Feminine(女性の)」と「ケア(Care)」をかけ合わせた造語で、
女性の体や健康のケアをする製品(商品)・サービスを指しています。

世界的には、大きな概念としてのフェムテックの一部に含まれ、
言うなれば女性の心身の特性に特化したヘルスケアのことです。

フェムテックとフェムケアは同じような製品に区別されずに使われることも多いですが、
テクノロジーを用いていればフェムテック、用いていなければフェムケアと分ければいいでしょう。

なぜ、注目されているのでしょうか?

注目される理由としては『女性の社会進出』『女性の体調不良による経済損失』
『SDGsの関心の高まり』『テクノロジーの進歩』の4つがあげられます。
女性の社会進出が進み、女性の就業人口は増加(2020年:2,968万人 ※内閣府 男女共同参画局)
しています。
女性が活躍する場も非常に多くなっていますが、女性特有の体調不良は少なからず仕事に影響を及ぼします。
2019年の経済産業省の調査では、月経随伴症状による労働損失は
4,911億円にもなると報告されています。
(※経済産業省 健康経営における女性の健康の取り組みについて)
さらにSDGs(持続可能な開発目標)17の目標の1つである
「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」とも深く関わっています。

フェムテック・フェムケアの今後の市場は?

20年以上の歴史を持つ女性のための健康管理アプリ「ルナルナ」をはじめ、
2018年には婦人科特化型オンライン診療プラットフォーム「スマルナ」のサービスが開始、
2020年には吸水性にすぐれたショーツなどが次々と上市されており、
矢野経済研究所の調査では、2023年のフェムテック&フェムケア市場規模は
前年比108.0%の750億5,400万円とますます活性化しています。

女性の悩みや健康課題についてオープンに話せる世の中になりつつあるため、
より深い女性特有の悩みや健康課題が注目されるようになります。

女性の悩みや健康をサポートするためのサプリメントや健康食品の注目度も上がり、
それらを利用する女性も今以上に多くなることでしょう。

『更年期』の健康課題に着目した新提案!

幸せホルモンを増やす素材とは?

女性は生涯にわたりライフステージに応じてさまざまな健康課題に直面します。
確立された定義はまだ存在していませんが、一般的には大きく分けて6つのジャンルに分類されます。
今回は、この中から『更年期』の健康課題についてご紹介いたします。

女性に多く見られる”ゆらぎ期”の特徴

閉経前後の10年間は一般的に「更年期」と呼ばれ、女性なら誰でも通過します。
この期間は、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減少していくため、
ホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな症状や変化を感じ始め、”ゆらぎ期”とも呼ばれます。

この時期にさまざまな身体的、精神的症状を起こす背景には、
心的ストレスや性格的なものが強く影響し、たいした症状を感じないまま過ぎる場合もあれば、
日常生活に支障をきたすほどひどくなる場合もあります。
症状もさまざまで、重い人も軽い人も、あまり不調を感じない人もいます。

更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、
その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。

更年期の悩みの原因は?

更年期障害の主な要因は、卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が大きくゆらぎながら
減少していくことです。
この時期は次のような症状に悩まされる方も多くいらっしゃるかと思います。

  • ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗のような放熱に関係する症状
  • めまい、動悸、頭痛や肩こり、冷え、疲れやすい、などの様々な身体症状
  • 気分の落ち込み、イライラ、情緒不安定、などの精神症状

これらは身体的要因や心理的要因が絡み合って症状として出てきます。

更年期の悩みを緩和するには?

更年期女性の多くの方がこうした症状に悩んでいますが、その対策としてはホルモン療法、
漢方薬、向精神薬が使用されることがほとんどです。
しかし、当社はホルモン作用・副作用を有さない素材「サフラン」に着目。
更年期・フェムケアの新しい切り口となるサフラン原料「Safr‘Inside」をご提案しています。

フェムケアサポート素材 「Safr‘Inside」のご紹介

サフランは何世紀にもわたり食品のスパイスとして伝統的に使われてきた歴史があります。
また、鎮静効果も知られており数世紀にわたって伝統的に使用され、そのムード改善効果は、
WHOのモノグラフ(注記:WHOが編纂した薬効のある植物に関する資料)や
中国薬局方に記載されています。
サフランエキスは、更年期・PMSの改善作用や、気分の改善作用が確認されており、
フェムケアサポート素材として期待ができます。

当社のサフラン原料「Safr‘Inside」の特徴

幸せホルモン「セロトニン」を増やす?!

更年期にエストロゲンの分泌が大きくゆらぎながら減少していくことにより、
幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌も低下すると考えられています。
セロトニンとは、脳内の神経伝達物質のひとつで、ドーパミン・ノルアドレナリンを制御し
精神を安定させる働きがあります。
当社が取り扱うサフラン原料は、独自試験によりストレス条件でのセロトニンの放出量UPなどを確認しています。

特級(最高品質)グレード「サルゴル」を使用

サルゴル=「花の先端」(サフラン柱頭の最も赤い部分)を使用しており、
1 kg のサルゴル柱頭乾燥物を得るには23万本の花が必要と言われています。

特許製法

特許製造方法により、サフラン抽出物をカプセル化しています。
サフランの代謝産物、特に揮発性成分(サフラナール)を保持することができ、
熱や溶剤による影響から成分を守ることができます。

より詳しい原料情報をご希望の方は、こちらよりお問い合わせください。
「フェムテックやフェムケア」に関する原料のご紹介、機能性表示食品、OEM製造のご相談にも対応可能です。
ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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関連リンク:

厚生労働省 e-ヘルスネット

公益社団法人 日本産科婦人科学会

公益社団法人 日本産婦人科学会

 

この記事を書いた人

藤井 元人

ウェルネス事業部

口に入れる食品原料や製品取り扱うウェルネス事業部に所属しています。
いろいろなモノを口に入れすぎて、最近では植物エキスの苦味も美味しく感じるようになりました。

投稿内容は個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。
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