IWASEコラム

剤形とは?剤形の特徴を生かしたサプリメントについて解説

体力年齢や健康寿命に注目が集まる今、健康的に暮らしたいと思う人の意識は高くなり、健康サプリメントへの関心も高まっています。

そんななか、自社のノウハウを活用して、拡大が見込まれる健康サプリメント市場への参入を検討している企業も多いのではないでしょうか?健康サプリメントの開発を考える際、重要なポイントのひとつに、サプリメントの「剤形」をどうするかという点があります。今回は、健康サプリメントの剤形の種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットをお伝えします。

剤形とは

剤形とは、医薬品やサプリメントとして適した投与方法に沿い、快適に摂取できるように、原料を製剤化した錠剤やエキス剤などを指します。

医薬品の場合、薬物の有効量から含量を定め、内用・外用・注射の3種類から適した投与方法に適した形状が選択されます。剤形の形状は、大きく分類して固体・半固形状・液体・気体の4つです。

サプリメントの場合は、内用の投与方法で、通常は経口摂取に適した剤形が選ばれます。市販で発売されているサプリメントは固体・半固形状・液体で、経口摂取するタイプが一般的です。また、サプリメントの場合には、健康維持あるいは健康促進を目的に自発的に摂取するケースが多いため、摂取することを楽しめること、あるいは日常的に摂取しやすいような剤形が工夫されています。

健康サプリメントに使用される剤形の種類とメリット

サプリメントの剤形には固体・半固形状・液体の形状が使用されますが、具体的にどのようなものがあるのでしょうか? その種類や特徴を見てみましょう。

錠剤

粉末状の原料に圧力をかけて成形したもので、もっとも一般的な剤形です。

水と一緒に飲み込むタイプのほかに、錠剤に糖衣した糖衣錠、粉立ち、防湿、マスキング目的でコーティングしたコーティング錠、口の中でなめて溶かす錠剤、噛んで水なしで食べられる錠剤(チュアブル錠)もあります。なめたり噛んだりできる錠剤の場合、飲み込むのが困難な高齢者にも勧められます。日常的に摂取を促すサプリメントの剤形としては持ち運びもしやすいため利用しやすいと言えます。また錠剤は軽くてコンパクトなため、製造コストが低く抑えられるメリットがあります。

カプセル

ソフトカプセルとハードカプセルがあり、液体から固体までさまざまな成分を包むのに適しています。ソフトカプセルは、ゼラチンなどの皮膜部分で内溶液を包み込みます。内溶液は、植物油や機能性油をベースにしており、粉末原料を分散して閉じ込めることもできます。ハードカプセルは、粉末原料をそのまま詰めるのに優れており、少ない添加剤で製剤化が可能です。ハードカプセルの中には、液体を入れられるものもあり、素材の特性に合わせて、種々製剤を選択できます。たとえば健康維持のために定期的に摂取したいけれど、その液体を直接は飲みにくい、または植物からの抽出エキスのように苦味を伴うものをカプセルに詰めるなど、サプリとして活用されることの多い剤形です。

液体原料での製剤化が可能で、求める作用によってカプセルを使い分けできる点がメリットです。例えば、においの気になる原料を使用する場合にはハードカプセルを、油溶性の液体の場合にはソフトカプセルを使用します。また、どちらのカプセルも密閉性と安定性に優れています。そのため、においや味の気になる成分でも飲みやすくすることができ、成分の長期保存も可能です。

顆粒

有効成分を粉状の製剤に仕上げて、粉末のまま食べる剤形です。青汁やスムージーなどのサプリメントによく見られます。顆粒にも色々種類があり、口どけしやすいものや、硬くて溶けにくいものや、製品の食べ方で種々選択します。形状的に吸収率が高いことがメリットですが、味が口内に残ることが多いため、開発の際の工夫は必要な剤形ともいえます。

ドリンク

疲労回復・ビタミン補給・滋養強壮・美容効果などを目的として、小型のビン、缶やペットボトルのドリンクとして販売されています。コンビニやスーパーにも並んでいる形状のため、手に取りやすく目にすることも多い剤形と言えます。ただし口に含んだ時に味が残りやすいため、工夫が必要です。剤形のなかでも吸収力が高く、錠剤やカプセルタイプと比べて多くの成分の摂取が可能です。

ゼリー

カップに入ったタイプが店頭にならんでいますが、最近サプリメントでよく目にする形は、手軽に食べることができるスティックタイプのゼリーで、コラーゲンの摂取や、スポーツ時の栄養補給を目的とした商品が多くあります。またドリンクタイプ同様、味の豊富さも手に取りやすいか否かのポイントになるため、工夫が必要です。錠剤、顆粒、カプセルに比べ、より多くの有効成分を一度に摂取でき、水なしで服用可能です。また、やわらかい食感がのどを通りやすいこともあり、嚥下(えんげ)困難な人や子どもでも摂取しやすい点がメリットです。

一般食品

レトルト食品、お菓子、グラノーラなどさまざまな食品に有効成分が配合されたものです。有効成分独特の味を和らげ、普通の食品のように自然に摂取することができます。

また、普段からお薬を飲まれている方の中には、サプリメントまで摂取すると、1日で摂取するカプセルや錠剤の数が増えてしまい、苦痛に感じる人もいらっしゃいます。そのため、一般食品として日々の食事の中に取り入れながら、機能性の成分を摂取できる健康食品が支持されるようになり、数年前に比べると随分と種類が増えてきています。
いろいろな食品形状にすることが可能なため、食品の味や食感を楽しみながら摂取できることがメリットです。また、あらゆる食品から開発することができるので、アイデア次第でオリジナリティに富んだ商品をつくりやすい点があります。

デメリットとしては、さまざまな加工工程を踏むため、有効成分を残すために工夫する必要がある点です。また、消費者が食べる量によって成分の摂取量も異なるため、必要摂取量の確保がしにくい点が挙げられます。

剤形の特徴を生かした健康サプリメントをつくろう

健康管理の一貫としてうまく健康補助食品を使ってもらうためには、消費者が摂取しやすいことや選びやすいことに着目した剤形を考えることが必要です。またサプリメントの剤形にはさまざまな種類があり、その種類によって特性もさまざまであることを理解しておく必要もあります。

そのうえで、品質がより安定的に、長期的に維持できる剤形を選択することが重要になります。
健康サプリメントをつくるうえで、原材料の性質や使用されるときのシミュレーション、たとえば外出時にも持ち歩くサプリメントであるのか、食事時に摂取することを想定したサプリメントであるのかなどによって、剤形の特徴を考慮し、自社のオリジナリティあふれる商品をご提案していきましょう。そして訴求力の向上を達成しましょう。

消費者ターゲットを見極め、経口摂取のしやすさやのみならず、見た目の印象も選ばれるための重要な要素です。最適な剤形を検討し、健康サプリメントをつくりましょう!

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この記事を書いた人

藤井 元人

ウェルネス事業部

口に入れる食品原料や製品取り扱うウェルネス事業部に所属しています。
いろいろなモノを口に入れすぎて、最近では植物エキスの苦味も美味しく感じるようになりました。

投稿内容は個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。

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