IWASEコラム

人気急上昇のココナッツオイルで化粧品をつくるメリット

最近よく見かけるココナッツオイルの化粧品。一体どんなところがユーザーの興味をひきつけているのでしょうか。よく見かけるキャッチコピーは、「万能オイル」「美肌に整える」「なんにでも使える」などといったもの。それらが示すように、ココナッツオイルにはさまざまな機能と使いみちがあります。

人気急上昇中のココナッツオイルで化粧品をつくるメリットを紹介します。

注目の美容オイル、ココナッツオイルとは?

ココナッツオイルと呼ばれているものは、ココヤシの種子から採取されるペースト状の成分です。
室温(20〜25℃程度)を境に、それより温度が低い場合は白色の個体となり、温度が高くなると透明〜淡黄色の液体の状態を保ちます。医薬部外品表示および化粧品成分表示においてはヤシ油と表示されますが、一般的にはココナッツオイルという名称が使われています。同じヤシ科植物から採取されるパーム油はアブラヤシから採取される油脂で、成分に違いがあります。

まずはココナッツオイルが持つ多彩な機能について、ひとつずつ紹介しましょう。
いずれも化粧品に適した特性で、さまざまな製品を開発できる可能性があります。「製品にしてみたい!」というインスピレーションを感じたら、ぜひチェックしてみてください。

保湿力が高い

脂肪酸を豊富に含んでいるため、高い保湿力を持ちます。

このうち最も多く含まれるラウリン酸(50%前後)は、母乳にも含まれている成分です。のびの良さ、加工のしやすさ、感触の良さなどの特性を持っています。
石けんなどの泡立ちを良くする成分として使われることがあります。化粧品以外では、塩化ビニール系樹脂などの可塑(かそ)剤、安定剤などの原料として幅広く使われています。

また、次に多く含まれるミリスチン酸(15~20%前後)と、3番目に多く含まれるパルミチン酸(10%前後)とともに、酸化しにくいのも大きな特長です。

酸化しにくい

前述のように、ココナッツオイルは油でありながら酸化しにくいという特性を持ちます。そのため、開封してから数ヶ月間使い続ける化粧品に向いています。また、酸化防止剤といった添加物の使用も減らせるので、自然派化粧品の原料に使われやすいともいえます。「無添加」「自然派」「オーガニック」などのキーワードにヒットする化粧品の開発を考える場合、ココナッツオイルは検討する価値のある成分です。

肌によく浸透してよくのびる

皮膚への浸透性とのびの良さに優れており、使い心地の良い化粧品になります。融点(固形から液体になる温度)が室温(20〜25℃程度)に近いので、原料としても化粧品としても扱いやすいのがメリットです。
ほかの成分と混合すれば、かたさややわらかさを調整できるので、感触の良い質感を実現しやすくなります。

抗菌作用と抗炎症作用がある

主成分のラウリン酸の特性で、雑菌の繁殖を抑え、肌あれやニキビなどの原因となるアクネ菌、黄色ブドウ球菌などの働きを抑制するといわれています。ただし、この作用については薬機法的に表現が禁止されています。

※これらの効能は化粧品には表示できませんのでご注意ください(「医薬品的な効能効果の標ぼう」は、薬機法で禁止されているため)。

ビタミンEを豊富に含む

ココナッツオイルにはビタミンEのなかのトコトリエノールが含まれています。この成分は強い抗酸化力をもつといわれています。

※「抗酸化作用」は薬機法により化粧品には表示できません。

以上がココナッツオイルの代表的な特性です。いずれもフェイスケア、ボディケア、ヘアケアなどに非常に適した機能だと考えられるため、化粧品原料として大きな可能性があるのです。

ココナッツオイルの化粧品原料としての可能性

ココナッツオイルは化粧品原料として多大な可能性を秘めています。「ココナッツオイル」というキーワードへの注目も高まっているので、ユーザーへの訴求力も十分です。

また、先述のとおり多彩な特性があるため、その特性をいかした化粧品は多様に考えられるでしょう。例えば化粧水、保湿クリーム、洗顔料、クレンジング、日焼け止め、ボディミルク、ファンデーション、口紅、シャンプー、コンディショナー、などが挙げられます。

さらにオーガニック認証を得た原料もあるので、高い付加価値をつけてブランディングしたり、高価格帯の製品を開発したりしやすいのもメリットです。オリジナリティの高いブランドを確立するために、ぜひ検討してください。

人気のココナッツオイルを人気の化粧品ブランドにするために

ココナッツオイルの特性と可能性の高さを見てきましたが、一口に「ココナッツオイル」といってもその品質は千差万別です。原料のココナッツの栽培方法や、収穫後の保存方法、原料に加工する際の化学的な技術など、さまざまな要素がからみ合ってくるからです。

ココナッツオイルを優れた化粧品にするためには、優れた原料を調達できる原料メーカーを選ぶ必要があります。さらに、不純物を取り除く精製技術など、高い技術力を持つメーカーであることも重要なポイントです。

類似商品が増えてくることが予想される人気の原料であるため、自社の個性を出すためのブランディングや、売るためのマーケティングまでアドバイスしてくれるメーカーを選ぶことが成功への道でもあります。

まとめ

ココナッツオイルには多彩な特性があり、今後も原料としての可能性が非常に高いということがわかります。化粧品原料として活用していくために、しっかりと原料メーカーを選ぶことが大切です。まずはご相談からスタートして、自社の製品をより豊かなラインナップにしていきましょう。

カテゴリー:
タグ:

参考

 

この記事を書いた人

藤井 元人

ウェルネス事業部

口に入れる食品原料や製品取り扱うウェルネス事業部に所属しています。
いろいろなモノを口に入れすぎて、最近では植物エキスの苦味も美味しく感じるようになりました。

投稿内容は個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。

ページの先頭へ