IWASEコラム

美白スキンケア化粧品のトレンドと市場について調査いたしました

美白スキンケア化粧品を使用する消費者

なぜ美白スキンケア化粧品を使用するのか?

まず、消費者が「美白製剤」を使用する理由から考えてみました。「シミ」とは、皮膚のメラニン色素が増加した部位を指します。色が濃いので、他の皮膚と色差が目だつため、消費者はこれを解消すべく美白製剤を使用します。実際、顔全体を白くすることを目的として「美白」という単語が使用されていますが、本来の意味ではスポットケアの意味合いが強い製剤です。

いつ美白製剤を使用するのか?

では、消費者は「いつ」美白製剤を使い始めるのでしょうか?
消費者の興味関心は4月あたりから徐々に高まり、夏にピークを迎えます。そして日焼けの影響でシミが増えてくる夏終わりを終えてからは徐々に下がっていきます。そのため春先から美白製剤のプロモーションを開始する化粧品メーカーが多い傾向にあります。美白製剤は、オールシーズン使用する消費者もいれば、夏の間だけ季節的に使用する消費者もいます。

そして、使用を始める「年齢」について、結論としては、大きなシミが発生する可能性ありが高まる50代の消費者が多い傾向にあります。(POSデータより)

海外における美白製剤

中国
「美白」は人気のアイテムの一つです。韓流の影響も受けており、『美白は若い時からするもの』というイメージがついています。若年層の方が、シニア層よりもお金を使う傾向にあり、配合成分に詳しい“成分党”と呼ばれる人が多いため、美麗修行アプリで赤色にカテゴライズされたのものは嫌われる傾向にあります。(SNSで情報が拡散される傾向があります)

ベトナム
中国と同様に「美白」は人気アイテムの一つです。「ライトホワイトニング」と呼ばれる顔料級酸化チタンで即時白くする、トーンアップ関係の製品が売れています。日本の医薬部外品のような規制はないので、製品の訴求は自由ですが、使用前後のデータを求めてくる会社もあるようです。

美白製剤の提案処方

①ダブル美白成分配合製剤

美白スキンケア市場の剤型別シェアは美容液が4割を占めておりトップです。テクスチャーはスポットタイプよりも全顔に塗り広げられるようなさっぱりとしたものが流行していることから、エマルジョン状のさっぱりとした美容液処方をご提案いたします。

特徴

  • AA2GとアルブチンのW美白主剤
  • 添加剤の組み合わせによって褐変を抑制
  • ディスペンサータイプの容器に適した粘度でエマルジョン状のさっぱりとした美容液

②塗るだけで輝肌に変身!トーンアップ乳液

韓国のメイクアップ化粧品において、酸化チタンやタルクを用いて肌を瞬時にワントーン明るくする「トーンアップクリーム」が流行しており、日本の化粧品市場においてもUVケアをしながらトーンアップをする製剤が多数発売されています。欧州では塗るだけでトーンアップするスキンケアも発売していますが、パール剤でツヤ感を付与しているため感触が重い印象を受けます。
そこで、SHP-6を用いた塗布後に適度な透明感を付与する感触の良いトーンアップ乳液処方をご提案いたします。

特徴

SHP®については、下記記事でもまとめておりますので、ご興味がございましたらご覧ください。

美白スキンケア市場の今後の予測

最近では男性も日傘を差したり、サンスクリーン市場の拡大を受けて、年々紫外線対策のニーズが上がってきていると感じます。その延長で「美白化粧品」もニーズが上がってくるのではないでしょうか。特に最近新発売している美白製品は、シミ対策だけでなく、同時にシワ改善などができるような多機能アイテムが増えてきています。1本でシミ・シワだけでなく、UVケアや毛穴ケアなど多機能的なものであれば、使用したいという消費者も多いのではないでしょうか。

当社では、美白の他にも各種トレンドをまとめた資料を作成しております。
ご興味がございましたら、こちらよりお問い合わせください。

この記事を書いた人

津瀬由佳子

プロモーションG

お客様に化粧品の原料情報を広く伝える業務に携わっています。
化粧品のラベルを見るのが好きで、裏面の成分をみて処方手順を想像するのが趣味です。
最近は、クロスステッチにはまっており、ひたすら針を動かすのが楽しいです。

投稿内容は個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。
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