IWASEコラム

SNSでのトレンド美容成分 2022年3月

〇〇配合で選ぶ消費者

「美容垢」、「コスメ垢」などの単語は聞いたことありますでしょうか?
スキンケアやメイク、コスメ、ダイエットなどの美容に関する情報を発信・収集しているSNSアカウントの通称です。
美容垢の人気インフルエンサーはSNSで商品紹介記事を投稿すると、その商品が欠品を起こすほどの影響力を持つようになりました。とくに、化粧品売り場でのタッチアップや店頭での試供品を置くことがなくなったことで、画像や動画で発信する製品情報が購買意欲に左右されるようになったと感じます。今回は、美容垢でよく話題になる/紹介される成分について取り上げました。

シミ・シワ対策には

「レチノール」「ニコチン酸アミド(表示名称:ナイアシンアミド)」が人気です。若い世代にはニキビ跡に、少し上の世代にはシミ・たるみ毛穴対策のイメージが強い成分です。また、次世代レチノールとして「バクチオール」と呼ばれる成分もでてきています。
・レチノール…ビタミンAアルコールとも呼ばれます。角質層の保湿性をより高め柔軟にする成分として化粧品には使われます。
・二コチン酸アミド…皮膚を健やかに保つ目的で利用されています。
・バクチオール…レチノール様に作用する植物由来成分です。レチノールよりも安定性が高い成分だといわれています。

くすみ予防には

「ビタミンC」が認知度No.1の成分です。他にも「アルブチン」などの美白成分がくすみ対策に有効だといわれています。
・ビタミンC(アスコルビン酸)…水の存在で非常に不安定なため、油溶性にしたパルミチン酸アスコルビルなどの安定性を向上させたビタミンC誘導体を化粧品には配合することが多いです。
・アルブチン…チロシナーゼの働きを抑制することにより、メラニンの生成を抑えます。α型とβ型が存在します。

毛穴対策には

「アゼライン酸」や「グリシルグリシン」がテカリや毛穴、ニキビなどの皮脂に関連する悩みに効果が高いとのことで、若い世代に注目を集めている成分です。とくに「グリシルグリシン」は韓国コスメの高配合商品が人気を集めています。
・アゼライン酸…海外では医薬品にも使用されています。抗炎症効果がある成分です。
・グリシルグリシン…アミノ酸の一種であるグリシンが2つつながったものです。毛穴の目立ちを抑えてくれる成分だといわれています。

最後に

本来、化粧品は作用が緩和なものを指すため、消費者が求めている程度の機能まで付与することは難しいと思います。しかし、化粧品はブランド価値や世界感の影響もあり、時には消費者の満足度と機能は比例しないことがあります。そのため、各成分がもつイメージをその商品の世界観を創造するための一部として消費者には提案できるのではないでしょうか。

弊社では各種化粧品原料の取り扱いがございますので、ご興味がございましたらお問い合わせ下さい。
他、トレンド(「まつ毛美容液」や「メンズ用BBクリーム」など)をまとめた資料もございますので、弊社営業にお問い合わせ下さい。

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この記事を書いた人

津瀬 由佳子

大阪薬粧部

化粧品だけでなく、食品や日用品の裏面をみるのが趣味です。
最近は輸入のお菓子にはまっています。オススメはハリボです。

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