【化粧品のエビデンス取得】肌水分量の測定機器と保湿力・持続性評価試験の進め方

化粧品の保湿効果評価とは?
Corneometer・Skicon・Epsilonの違いと試験設計のポイント

「うるおい」「乾燥予防」といった保湿機能は、スキンケアやベースメイクはもちろん、ボディケア・頭皮ケア・機能性ファブリックに至るまで、化粧品・日用品開発において最も基本かつ重要な訴求要素です。

自社製品の保湿機能や有効成分の優位性を裏付けるためには、客観的なデータ(エビデンス)の取得が欠かせません。本記事では、肌の水分量を指標とした代表的な保湿効果の評価機器とその特徴、目的に応じた試験設計(連用評価・持続性評価)について解説します。

代表的な肌水分量測定機器とその特徴

肌の水分量を評価する機器にはいくつか種類があり、測定原理(静電容量法・電気伝導度法)や測定深さ(角層最表層〜内部)に違いがあります。製品の処方特性や目的に合わせて適切な機器を選定することが重要です。

  • Corneometer(コルネオメーター)
    静電容量の原理を用いて角層の水分量を測定する、世界的に標準化された代表的な測定機器です。
  • Skicon(スキコン)
    高周波電導度法を用いて角層最表層付近の水分状態を捉えます。わずかな水分変化にも感度が高いため、水滴塗布後や特定の処方評価に適しています。
  • Epsilon(エプシロン)
    静電容量型のセンサーにより、水分量を数値化するだけでなく、**水分分布のマッピング(ビジュアルデータ)**が取得可能です。肌の微小な水分ムラや局所的な変化を視覚的に提示したい場合に有効です。

目的に合わせた2つの評価試験モデル

保湿効果の評価は、大きく「連用による保湿力の評価」と「単回塗布による持続性の評価」の2つに分類されます。

保湿効果(連用・有効成分)の評価

製品を一定期間継続使用(連用)した際の肌の改善度や、有効成分の優位性を実証する評価方法です。

試験方法

製品の使用前後、または「有効成分配合品 vs 無配合品(対照群)」を同一モニターの異なる部位で比較測定します。

測定部位

顔面・前腕・ボディ・頭皮など、平らな部位であれば実際の使用部位で評価が可能です。

補足データ

機器による数値データに加え、モニターへのアンケート調査(使用感・うるおい実感)を併用することで、定量的かつ定性的なエビデンスを構築できます。

保湿持続性の評価

製品を1回塗布した後の水分維持能力(タイムリリース効果やタイムスパン訴求)を評価します。

試験方法

「塗布部位」と「無塗布部位(対照群)」を設定し、塗布前・塗布直後・塗布数時間後(例:2、4、6、8、10時間後)の経時的な変化を測定します。

測定部位

皮脂分泌や外部環境の影響を受けにくい「前腕部」を用いるのが一般的です。

保湿評価の応用とご相談について

上記以外にも、肌の「層別による保湿評価」や、あらかじめ乾燥状態を作り出す「水分負荷試験」など、ターゲット処方や製品コンセプトに応じた高度な試験設計が可能です。 洗顔料・クレンジングなどの洗い流し品から、スキンケア・メイク品、さらには衣料品(機能性ファブリック)に至るまで、幅広い製品で保湿エビデンスの取得に対応しています。

「自社原料の保湿データを取得したい」「競合品との差別化データが欲しい」など、製品の機能性訴求に向けたエビデンス取得をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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